昨年共演したファゴット奏者のスタン・ジャックさんと5/29(土)CIEL東京室内楽団で再び一緒にコンサートやります。詳しくはコチラの記事へ↓



本日は初回合わせ。午前中はワイセンボーンのファゴットトリオ。午後は6重奏(クラリネット2、ホルン2、ファゴット2)で、ベートーヴェン&カスティル=ブラーズ&ウェーバー など。
スタンさんの音楽は、録音を再生するかのような元々そこにあるものをなぞる演奏ではなく、ご自身の内側から紡ぎ出されてきます。だからこそ誠実で説得力があり、当然オリジナリティもあるのだと思います。人間が毎日同じ状態である訳はないので、出てくる音楽も毎日違うのが当たり前で、それが演奏家が存在する意味でもあると思います。CDの同じ演奏を毎日聞いているだけでみんな満足するなら、もう演奏家なんて必要無くて、過去の名演の録音だけで十分かもしれません。

そしてクラリネット・ホルン・ファゴットの6重奏はこれまであまりやったことが無かったのですが、今日2曲参加してみて発見がたくさん。かつてウェーバーはやったことがあったのですが、その時吹いてた印象としては、泳げないのに浮き輪つけないで海に飛び込んで水面付近であっぷあっぷしている感じ(笑)
音が埋もれやすいし、花形楽器(フルート、オーボエetc)が入ってないから地味だし、モコモコしてるし、曲を作りにくいし、と難しい編成だなという印象を持っていたのですが、今回はこの編成の良さがすごく見えてきて楽しいです。高貴で美しいサウンドを持った編成だと思うし、楽器の個性を活かせる可能性も感じました。昔めちゃくちゃ疲れると思ったのは、吹き方や経験不足による室内楽のバランスの取り方が未熟だったんだなと反省しました。
来月の本番へ向けて、どう変化していくか楽しみです。


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